2011年(2010年度)のモンテカルロ研究会 :仮サイト
研究会「マルコフ連鎖モンテカルロ法とその周辺」
2011年3月10日〜12日
統計数理研究所(東京都立川)
最寄り駅 多摩モノレール高松
セミナー室5(3階 D313,D314)
公式サイトへどうぞ
http://www.ism.ac.jp/~iba/ken2011Mar.htm
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メモ
・前回は「統計物理の人と他分野の人の交流」みたいな主題だった.
→前回の内容についてはこの直前の日記参照.
・今回は,統計物理の人が主体だが,そうでない人もまぜるという感じで,
普通の物理への応用とは違う話&「計算結果の多変量解析」みたいな話
を中心にしたい.後者はMCMCに限らず,分子動力学やカオス力学系
の高次元解析も含める.
・前回はほとんど内輪だけでやったが,今回はもう少し広報する.
・ベイズ統計の話は多分ひとつもない.
(MCMC=ベイズと思っている人には期待はずれの可能性がある)
・一般向きチュートリアルではない(個々にはサーベイ的な話もお願いするが).
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現在までに依頼した方のリスト
講演タイトルは完全に仮で,「こういう話をしてほしいと依頼側で
考えている」という意味.公式サイトを作るときに正規のタイトルになおす予定.
■テーマ1 シミュレーション結果の高次元解析
MCMCをはじめとする大自由度シミュレーションの結果は一般に高次元空間からのサンプルである.従来はそこから既定の秩序変数,熱力学変数の期待値や分散を求めることで解析を行っていたが,生体高分子に代表されるような複雑な系では,高次元サンプルから事後的に本質的な情報を引き出す「シミュレーションデータの多変量解析」とでもいうべき手法が必要になってきている.このテーマではその周辺を論じる.
高野宏 (慶大理工)
緩和モード解析とペプチドのシミュレーションへの応用*
関嶋政和 (東工大学術国際情報センター)
大規模生体分子シミュレーションの解析とプリオンタンパク質などへの応用
小山洋平 (理研計算生命科学研究センター設立準備室)
原子間相互作用摂動解析による分子状態と重要な相互作用の同定*
徳永旭将(九大理)
時間領域ICAとその周辺
末谷大道 (鹿児島大・JSTさきがけ・理研基幹研究所)
カーネル多変量解析に基づく大自由度カオス力学系の解析*
■テーマ2 ダイナミクスの工夫や実装の工夫
MCMCで用いるマルコフ連鎖を定める方法,またそれを実装する手法についてはこれまでも多くの工夫がされてきたが,その中から最近の話題,以前からあるが知っておくべきこと,などいくつかを選んで話していただく.
諏訪秀麿 (東大院工)
詳細つりあいを満たさないマルコフ連鎖モンテカルロ法*
佐々木志剛 (東北大工)
rejection-freeモンテカルロ法による平衡ガラス模型のシミュレーション*
原尚幸 (東大工)
分割表のサンプリングとマルコフ基底*
■テーマ3 拡張アンサンブル法とその周辺
拡張アンサンブル法について 1)設計,レアイベントサンプリング,数え上げなどへの応用 2)生物・生体系への応用,を中心に扱う.また,その周辺の興味ある話題についても論じる.
伊庭幸人 (統数研・総研大)
レアイベントサンプリングに関する2,3の話題*
福島孝治 (東大総合文化)
ポピュレーション・アニーリング法の展開*
中島哲也 (東大総合文化)
疎結合スピングラス模型における平均場方程式の解空間*
斉藤稔 (阪大院理・阪大サイバーメディアセンター)
遺伝子制御ネットワークの頑健性のデザイン*
北島顕正 (阪大院理・阪大サイバーメディアセンター)
グラフオートマトンの研究
白井伸宙 (阪大院理・阪大サイバーメディアセンター)
天然変性タンパク質の格子モデルとシミュレーション
菊池誠 (阪大サイバーメディアセンター)
格子たんぱく模型のシミュレーションに関する話題