お札が降る

[mixi 2006-10-06 もとは「ベイズウィキ」の掲示板 再掲時に若干修正]

「・・伊勢のお蔭参りはどうであるか,いかな楽天的学者でも単純なる社会心理の現象として説明しえられるか,お陰参りの年には諸国に無数のお札が降る,本物のお札が空から降る,維新の際にもたくさん降った,大神宮のお祓も降れば関東には阿夫利山のお札も降った,これらは学者の説明しえなかった事実であって,しかもまた厳然たる事実である.偶然私と貴方とがこれを見なかったからといって,一言の下に否定し得るような簡単な問題ではありません」 (柳田国男「天狗の話」,講談社学術文庫「妖怪談義」所収) 

お札が降るわけはありません.しかし,この講演?(実際は雑誌の記事かも)に出席していたら,大変な迫力だったろうと思います.

統計科学はポストモダンだと説明したら,実在論者の某先生の不興を買うし,文庫を読めばこんどは柳田先生に怒られるし,難儀やなあ.